私のNotion活用法の紹介 ver. 2021.12【アドベントカレンダー2021 7日目】
この記事はICONアドベントカレンダー2021 7日目の記事です。
「はじめに」の内容は記事タイトルとほぼ関係ない身内ネタなので飛ばしてください。
はじめに
こんにちは。Slackでは頻繁にparty_parrotスタンプでリアクションしてるけど対面ではあまり見かけない、ICONの自称レアキャラこと 杞憂 です。稀に定例会に現れたと思ったら、お菓子を配っていたり、「ICONは今年もちゃんと活動してるなァ」と後方腕組彼氏面1をしていたり、なんか補足とか言って急に喋り出したりしてる変人です。今年はコロナ禍であまりお菓子を持っていけませんでしたが、来年は気にせず差し入れできるようになるといいなあ。
…ごめんなさい。お菓子配りはともかく、あとの2つは完っ全に老害ムーブでした。割とガチで反省しています2。来年は定例会では極力目立たないようにするので許してください3。
さてさて、今年もあと数時間で終わりますね。このアドカレ2021もこの記事が最後となります4。いやー、今年もいろいろありましたねー。皆さんは今年一年どうでしたか?ちなみに今年の私は論文の原稿〆切や学会発表の準備やらで間欠的5に忙しかったです。まあ修士課程の学生の本分は研究なので、M1としてはまあまあ充実していたんじゃないですかね。講義もいくつか受けましたけど、比較的余裕がある時期もありましたし。
前置きが長くなりましたが、この記事では、2021年12月現在での私のNotionの活用法の1つ「情報ストック」について紹介したいと思います。といっても正直私はまだNotionを使いこなせていないので、こいつこんな使い方してるんだーくらいに捉えてもらえると嬉しいです。
ちなみに、この記事がICONアドカレ2021のトリであるという事実は駿河湾に沈めてきたので知りません。気負わず気楽に書きます。私の記事は分量が多くなりがちなので、今回は短めに。サクッと読んで紅白歌合戦を観ましょう。そしてまふまふさんの歌う、カンザキイオリさんの曲「命に嫌われている。」を聞こう。聞いてくれ。いや寧ろこんな記事読んでないで今すぐ聞きに行ってくれ。
決して〆切直前で時間がないから分量が少ないのではないです。急に大掃除を始めてしまったわけでもないです。年末だからICONの過去を振り返って「ICON考古学」とかしようと思ったけど資料の整理・分析の作業量の多さに恐れ慄いて断念して急遽ネタを変えたわけでもないです。いいね?
Notionって?
今年の新歓ブログリレーでも少し紹介しましたが、Notionは、何でも多くのことができるオンラインメモツールです。普通にメモするだけでなく、タスク管理やプロジェクト管理、Wiki、さらにはデータベースなんて機能まであって、使い方次第で何でも多くのことができてしまいます。
ちなみに、学生なら無料でProプランを使えます。
私のNotion活用例:情報ストック
私はNotionを主に情報のストック場所として使っています。今回は以下の3つについて紹介します。
- Web記事ストック
- Web小説の読書記録
- 本の読書・貸出返却記録
実は他にも様々なページを用意しているのですが、まだまだドラフト段階だったり、まとまってなかったり、見た目が整ってなかったりするので、彼らはまた次の機会に紹介したいと思います。では、この3つについてもう少し詳しく説明します。
Web記事ストック
「これはあとでまた読むことになりそう」「これは重要そう」と感じたWeb記事は、NotionにWebクリッパーで保存しています。
上の画像のように、NotionにArticleDBというデータベースを用意していて、ここに保存しておきたい記事を追加しています。Tagsというプロパティと後述するタグライブラリを紐付け、各Web記事のタグというかカテゴリ分けみたいなことをしています。
タグライブラリ
Notionのデータベース機能では、Property TypeのSelectやMulti-selectを利用して、そのデータベース内のみのタグのようなものを実現することはできます。例えば先程のArticleDBの「この記事は既読かどうか」を管理するStatusプロパティがまさにそうです。しかし、複数のデータベースで共通して使えるタグのようなものはProperty Typeにはありません。この解決策として「タグ用に別のデータベースを用意して、このデータベースを複数のデータベースと関連付けてタグのように扱おう」という手法がよく取られます。
下のこにゃさんの記事では、この手法を利用してタグライブラリを作り、キーワードとメディア(Webページ、Youtube動画など)を相互に繋いでどちらの軸からでもアクセスできるようにしています。
私もこにゃさんの記事を参考にタグライブラリを用意し、ArticleDBやこのあと紹介するWebFictionDBやBookDBと紐付けています。
Webクリッパー
Notionは純正Webクリッパーを用意していて、私も以前はChrome版の拡張機能のNotion純正Webクリッパー「Notion Web Clipper」を使っていました。しかし、純正だとデータベースにページを追加する際にユーザがプロパティを任意に設定することができません。例えば「未読/既読」を選んだり、記事を読んだメモとかをプロパティに記事クリップ時に一緒に追加したいのですが、純正ではできません。そこで、今はサードパーティ製の「Save to Notion」を使っています。
ちなみに、クリップする対象のWebページがYoutubeだと、サムネ画像を取得してくれます。なので、下の画像のようにサムネ画像を利用したきれいなページもつくれます。
Web小説の読書記録
読書記録とか大層なことを言ってますが、実情としては「何話まで読んだか?」をメモっているだけです。
私はよくWeb小説を読みます6。「小説家になろう」「カクヨム」「ハーメルン」などが代表的ですね。作品を読む際、当たり前ですがどこまで読んだかをメモっておかないと、あとからサイトを訪れたときに続きがどこからかわからなくなってしまいます。ブラウザに残ってる訪問履歴(1度踏んだリンクが青色から紫色になるやつ)は体感3ヶ月くらいで削除されてしまいますし、私は各サイトでユーザ登録をしてないので各サイトが用意している読書履歴も利用できません。そこで以前まではiOSの純正メモに記録していましたが、途中からNotionに換えました。
データベースへの作品の追加は前述のWeb記事クリップと同様に拡張機能「Save to Notion」でやってます。その作品をきりのいいところまで読んだら、データベースのnextプロパティに次の話のタイトルを入力します。
この手法では他の作品に切り替える際に次の話のタイトルを入力するので、頻繁に作品を切り替えるとスイッチングコストが大きくなってしまいます。私は基本的に章単位(章がない場合はきりのいいところまで)で読むタイプなので良いのですが、同時並行で読むタイプの人は別の方法のほうが良いかもです。
本の読書・貸出返却記録
私が買った/借りた本の記録をとっています。主に、買った/借りた本の読書メモ(読んで気づいたことやまとめなど)、本の未読/読み中/読了などの状態、借りた本の返却期限を記録しています。
実はNotion使ってる人たちにとっては定番の使い方で、私のこのページ群も様々な人のBookデータベースの影響を受けています。その中で私のBookDBが最も強く影響を受けている(というかほぼ同じな)のは、Fast Notionというアプリを作っているYuji Tsuburayaさんのこの動画です。ぶっちゃけ私の説明よりこの5分の動画のほうがわかりやすいです…。
Notionのデータベースには数種類の「ビュー(View)」が用意されていて、データベース内のデータはそのままに、表示方法を変えられます。上は「Boardビュー」で、タスク管理WebサービスのTrelloなどのような、いわゆる「かんばん」に近いものです。ちなみにBookDBのデフォルトビューは下のようになります。
プロパティはStatus、Tags、所在、People、期限DBです。重要なのはStatusで、これは後述します。Tagは前述のタグライブラリと関連付けています。所在にはどこのものか(図書館所有or私物)、Peopleには本の著者を入力します。期限DBは後述する図書館期限DBと紐付いています。
BookDBのBoardビューでは、Statusでかんばんの列を分類しています。このStatusでその本の未所持/読了などの状態を管理しています。借りるかもな~という本はNo status、買おうかな~と迷っている本は「検討中」、借りている本は「貸出中/読書中」、買って読んでる最中の本は「購入済/読書中」、読み終わったら「年/月(読了日)」をつけています。
本の個別ページには、本を読んで気づいたこと・まとめなどをメモしています。Boardビューで使うために、本の表紙画像も貼っています8。
BookDBは図書館期限DBと紐付けています。図書館期限DBは、図書館で借りた本の返却期限を管理します。
この図書館期限DBをNotion内の「図書館ページ」から参照し、借りてる本と返却期限がひと目でわかるようにしています。Notionでは、このようにデータベースを他のページから参照することもできます(「Linked Database」という機能)。
まとめ
2021年12月現在での私のNotionの活用法の1つ「情報ストック」について紹介
- Web記事ストック:「Save to Notion」で記事をクリップし、タグライブラリで記事をカテゴリ分け
- Web小説の読書記録:作品ごとに「何話まで読んだか?」を記録
- 本の読書・貸出返却記録:本の未所持/読了などの状態や、貸出期日を管理
おわりに
私がNotion使い始めてもう2年近くになりますが、個人的にやっと見た目が多少はマシなページが作れるようになってきた気がしています。Notionはあとから見た目を整えることが比較的簡単にできるので、とりあえずデータをためておこうってポジティブに考えられて良いなと私は思います。ぜひNotionを使ってみて欲しいし、この便利さ・楽しさを感じてみて欲しいです。もちろん別のサービス(ScrapBox、Obsidian、Bearなど)でもいいと思います。いろいろ試してみて、一番しっくりくるものを選んでください。
それでは、よいお年を!!
あれ?短めって話はどこいった?
おまけ
毎度おなじみ、好きを垂れ流す布教のお時間です。
私は2019年度会長に花譜さんを勧められてハマり、2020/21年度プロ班長から星街すいせいさんを勧められてハマりました。2人のどの歌も好きなのですが、最近よく聴いているのは花譜さんの「彷徨い」、星街すいせいさんの「Stellar Stellar」です。
去年の10月に公開されたMVですが、未だに聴いています。
(私の解釈ですが)友人とは別の道を歩むことになった少女の迷い(彷徨い)と決意が描かれた曲9ですが、花譜さんの儚くて切なくてでもどこか力強さも感じる歌声が凄くあっています。MVの映像を担当された、当時中学生だった依さんのイラストも、あったかいのに切なくて良いです。特にライティングがやばくって、澄んだ空気感というか雰囲気を演出してて凄く良いです。動画の最後のほうの街を一望できるイラスト(3:29あたり)とか迫力やばいですよね。あと、曲とは関係ないですけど、2:29あたりの車の運転席にカンザキイオリさんらしき人が乗ってるのは、色々と想像が膨らんで助かります。
流石すいちゃん、安定の歌唱力です。
(私の解釈ですが)曲の雰囲気といい、実写ベースのMVといい、王道!って感じの曲です。だからこそ安定して強い。2~3ヶ月前に公開されたMVですが、既に450万回以上再生されています。何回も聴きたくなるよねー、私もここ2,3ヶ月頻繁に聴いてる。
余談ですが、誤ってみこちの某動画を私に送りつけないようにしてください。意識的に観ないようにしているので…。
2曲とも、ぜひ聞いて欲しいです。
おしまい!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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アイドルなどのライブで、会場の後方や壁際で推しを見守るように参加しているファンを指す言葉。最近VTuberモノのWeb小説をいくつか読んでいて、そのときにこのワードを知りました。言い得て妙。↩
-
実は先日の12月定例会のあとも情24教室から研究室に戻る道中で脳内反省会を開いていました。↩
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言い訳させてもらうと…だってもう5年目ですよ?会長職を経験した身、数人しかいない時期を経験した身としては、数十人(Slack上では60人弱)も在籍していて定例会にも20人以上も出席してる今のICONなんて感動モノです。立派に成長した我が子を見ている気持ちです。もう「ああ、貴方が存在してるだけでお父さんは嬉しい…」状態ですよ。そりゃついつい世話を焼きたくなりますって。↩
-
元旦から飛び入り参加しても良いのよ???↩
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一定の時間を置いて起こったりやんだりするさま。↩
-
当たり前ですが、Web小説は当たり外れが激しいので、万人におすすめできる趣味ではないです…。(ブログ書いてる私にもブーメランが飛んできてツラいのですが)クセがやや強かったり、流行り(例えば異世界モノや転生モノ、追放モノなどでの定番ネタやお約束など)の知識が読者にあることを前提としていたり、ストーリーに集中できないほど誤字脱字が目立ったり、文章が日本語としておかしかったりする作品もあります。↩
-
実はまだ最近読んだ作品しか追加できてなくて、多くの読書記録がiOS純正メモに残ったままになっています。「モブセカ」と「ありふれた」は今追加しました…。純正メモに残ってるやつも早く移動しないと…↩
-
歌を聴くとき、私はわりとメロディーに注目してしまうタイプで、歌詞の解釈とか感想とかを書くのは苦手です。だから、以前にブログ記事で花譜さんを布教したときも歌詞については触れていなかったりします。でも、少しでも読者の皆様に興味を持ってもらいたいので、拙いながら書いてみました。↩
ICONプロ班内部コンテストの話【アドベントカレンダー2021 6日目】
はじめに
この記事はICONアドベントカレンダー2021、6日目の記事です。
こんにちは、プロ班の ふれうと です。
2021年11月4日に開催されたICONプログラミング班内部コンテスト「ICONtest」の振り返り記事です。
発表者としての視点からの記事になります。
ICONプログラミング班がつくっているゲームや作品が気になる方に、ぜひ読んでほしい記事です!
目次
コンテスト形式
ICONtestのコンテスト形式は
- 各発表者がスライドを用いて発表する
- 当日参加しているICONメンバーによる投票を行う
- 結果発表~!
でした。
当日の様子(発表中)
エントリー作品
#1 メダルゲーム
おうちでメダルゲームやり放題!
物理演算を用いた技術力の高さに、プロ班メンバー一同感嘆するばかりでした。
#2 QubeFall
盤上から相手を落とす、3Dアクションゲームです。
ゲームとしての完成度の高さへ、プロ班メンバーから惜しみない賛辞が送られていました。
#3 無限うまぴょい
ゴールドシップが無限にぴょいぴょいしてましたね。
コンテストを終えて
感想
初めての内部コンテスト開催でしたが、非常に楽しかったですね。
プロ班の作品発表の場は主に「静大祭in浜松」と「新入生歓迎会」だったのですが、新たな活動の場が増えたことは今後のICONにとっても喜ばしいことのように感じます。
この場を借りて、コンテスト開催に尽力してくれたプロ班班長に改めてお礼申し上げたいと思います。
景品
景品として、当サークルのマスコット「iconちゃん」のキーホルダーがもらえました。
終わりに
終わりに代えて
殺伐とした記事の終わりに、無限にぴょいぴょいするゴールドシップのGIFが!!!
ICON Game Collection 2021 Autumn
上記作品の一部は、デジゲー博で頒布した作品集
「ICON Game Collection 2021 Autumn」
に収録されています。
#デジゲー博 で頒布するゲーム集の内容紹介です。 pic.twitter.com/WXUTtSSeL4
— ICON - コンテンツ制作サークル (@ICON_sh) 2021年11月14日
音ゲーマーによる自己流音ゲー上達講座【アドベントカレンダー2021 5日目】
この記事はアドベントカレンダー2021 5日目の記事です。
ICON音楽班3年のK+2Mochiです。
さて、過去のブログを見たことある人は分かると思いますが私は重度の音ゲーマーです。太鼓の達人とかグルコスとかCHUNITHMとかをめちゃめちゃドカドカシャンシャン鳴らしてる人です、ハイ。
そんな音ゲーマーですが、「よく音ゲーってどうしたら上手くなるの?」といったことをよく聞かれます。そこで、自己流ではありますが「音ゲー上達講座」を勝手に開講したいと思います。
この講座は主に3段階に分けて進めていきます。
Lv1. リズム感を身に着ける
Lv2. 譜面のリズムを知る
Lv3. 譜面を処理できるようになる
また、そもそもの大前提として「音ゲーの腕前がすぐに上達する」といったことは基本的にありません。何回も繰り返しやっているといつの間にかできるようになるのが音ゲーです。気長に楽しんでいきましょう。
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Lv1 リズム感を身に着ける。
「そもそも音ゲーなんかやったことないし、簡単な譜面でもクリアが怪しい...。」
まさに☆THE 初心者☆といった方に向けた講座です。ある程度自信のある方は次のLv2へと進みましょう。
音ゲーは「曲に合わせてリズムよく演奏するゲーム」です。そのためリズム感は基本かつ重要なスキルなのです。この講座ではそのリズム感を身に着けることが目標です。
早速ですが皆様、「BPM」というものをご存じでしょうか?
これは「Beat Per Minute」の略で端的に言えば「曲の速さ」を表します。曲のリズムというのはこのBPMの速さで決まるため、リズム感を鍛えるためには必要不可欠です。
例として、”となりのトトロ”の主題歌「さんぽ」で考えてみましょう。この曲のBPMは「120」となっており、これは「この曲の4分音符は1秒間に120回のペース」であるということを表します。
....これだけ聞くと「何言ってるのか分からん」という人が多いでしょう。そこで、今回は感覚的に学べるように「メトロノーム」を使用します。
まず、適当なアプリでいいのでメトロノームを手に入れます。そうしたらメトロノームを120に設定して鳴らしながら先ほどの「さんぽ」を流してみましょう。
メトロノームの周期と曲のリズムが一致しましたね。これが「4分音符のリズム」です。音楽においてこのリズムこそが全てのベースになります。
ほとんどの音ゲーには曲ごとにBPMが表記されているため、試しにいろいろな曲でメトロノームと同期させて「4分音符のリズム」を鳴らしてみましょう。また、慣れてきたらメトロノームを鳴らさずに自分で4分音符のリズムをとってみましょう。
これができるようになると、曲を聴いただけである程度その曲の基本となるリズムが分かるようになります。これこそがリズム感なのです。
ここまでできた人は次のLv2へステップアップしましょう。
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Lv2 譜面のリズムを知る。
「そこそこできてると思うんだけど、なんかクリアできないんだよなぁ...」
そんな音ゲーに少し慣れてきた方初心者に向けた上達講座です。ある程度自信のある方は次のLv3へと進みましょう。(?)
(なお、「譜面は理解できるけど手が動かない」といった方は次のLv3に進みましょう。)
「リズム感は身に付いたけど、ゲームとしてクリアできない」といった方は多いんじゃないでしょうか? ここでは譜面からリズムを理解できるようになることが目標です。
個人的な感想ですが、音ゲーが上手くできない人のほとんどは「譜面のリズムよりも曲のリズムに引っ張られている」ことが多いように感じます。つまり、譜面で指示されたリズムではなく、自分の知っているその曲のリズムに合わせて叩こうとしているのです。これは音楽としては正しいですが、音ゲーとしてはNGです。
音ゲーの譜面は単にボーカルやメロディー合わせなのではなく、裏でなっているドラムやギターの音に合わせられていることもあります。そのため、自分の知っているリズムで叩いてもクリアはできません。
ではどうすればいいのか?「譜面で指示されたリズムを理解できるようする」のです。譜面を見て「あぁ、この曲の譜面はこのリズムで叩けばいいんだな」というのを理解できるようなればいいのです。
ここで有効なのが「オート演奏」です。オート演奏はその譜面においてどのリズムで叩けば正解なのかを示してくれる素晴らしい機能です。オート演奏を流しながら流れているリズム通りに手を動かしてみましょう。間違っているところでは音がズレるはずです。これで繰り返し練習しましょう。
(オート演奏が存在しない音ゲーの場合はフルコン動画を検索しましょう)
慣れてくると譜面を見るだけで正しいリズムが分かるようになるはずです。譜面の静止画を見ただけでリズムが分かるようになれば完璧でしょう。
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Lv3 譜面を処理できるようになる
「譜面は理解できるけど手が追い付かない...」
「叩けるけど、ノーツがたくさんあると訳が分からなくなる....」
そんな悩める音ゲー中級者に向けた上達講座です。
難易度の高い譜面をプレイしたとき「頭では分かるけど叩けない...」といったことがあれば、あなたは十分今までの内容が身についているでしょう。ここではそういった難易度の高い上位の譜面でも譜面を処理できるようになることを目標とします。
まず、1つだけ補足をします。初めに挙げたような「頭では分かるけど叩けない...」というのは「譜面のリズムは分かるし叩けるはずだけど流れてくると処理できずに叩けない」という状態のことを指します。「リズムが複雑で譜面を見ても分からない」「譜面のリズムが叩けない」という場合はLv2に戻って鍛えなおしましょう。
さて、「頭では分かるけど叩けない」の解決策を先に述べましょう
「慣れ」です。
いや、ほんとにこればかりは何度もやって慣れるしかないんだよなぁ...
...これで終わらせるわけにはいかないので、ちゃんと説明します。
高難易度音ゲーの攻略方法は「譜面を分割して処理すること」です。
音ゲーの譜面は難易度が上がるにつれてどんどん密度が上がっていき、頭の処理速度を早くする必要があります。「頭では分かるけど叩けない」は脳の処理が間に合っていないからです。
ですが、どれだけ難易度が上がってもほとんどは基礎の積み重ねです。ここではいくつか例を挙げたいと思います。
≪「太鼓の達人」夏祭り(鬼)≫
いきなりこれが流れてくるとノーツの多さから混乱してしまいます。しかし、ノーツをよく見て区切ってみましょう。
この地帯は「ドドドッ」と「カカカッ」だけで構成されていることが分かります。つまり、「ドドドッ」「カカカッ」という簡単な処理が何度も続いていると考えれば混乱せずに処理できるでしょう。
≪「CHUNITHM」ナイトオブナイツ(master)≫
この手の音ゲーでも同じことが言えます。左の譜面ではタップやスライドが入り混じっていて混乱しそうになりますが、右のように区切ってしまえば1つ1つはなんて事のない基礎的な配置です。
このように譜面を分割しながら処理することでプレイしやすくなるでしょう。
...え?どこで分割すればいいって?そう、この答えが「慣れ」なんです。もう後は自分の処理できる配置を増やすためにいろいろな譜面をプレイして地力をつけるしかありません。がんばれ!
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ここまで自分流の音ゲー上達講座を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?最後に重大なことを伝えます。
「ゲームは楽しんだもの勝ち」
ほどほどに音ゲーライフを楽しみましょう。以上、K+2Mochiでしたー。
今年聴いた音楽を紹介してみる【アドベントカレンダー2021 4日目】
この記事はICON アドベントカレンダー4日目の記事です。
はじめに
こんにちは、グラフィック班に所属しているt(今年度会計)です。今年もあっという間に終わりましたね。時間の過ぎる早さに焦りすら感じてしまいます。
この記事では普段私が聴いている音楽のうち、これは好きだな、紹介したいなと思ったものを上げていこうと思っています。
音楽!
私は音楽を聴くのが大好きです。一度ヘッドホンやアンプなどの機材を買って環境さえ揃えればそれをずっと使えるし、最近はサブスクで月額を払えば好きな音楽を無限に聴けるようになったし 音楽って凄くコストパフォーマンスの高い趣味ですよね。いい時代に生まれてきたんだなと心から思います。
注意書き、というか予防線を張ってるだけなのですが 私は音楽の歴史とかには詳しくなく、また楽器も全く弾けません 音楽に関しての感想は思いついたことを並べて適当言ってるだけです
フィーリング、大事ですよね。(?)
ブログを書くのも人生初だったりします
好きな音楽を全部紹介...しようとすると無限に記事が書き終わらなくなってしまうので、
今回は「2021年に活動のあったアーティスト」縛りで記事を作りました。
ランク付けみたいなのをしたくなかったのでアルバム(EP)のリリース日順で並べています。「おまけ」では、今年リリースされた作品はあまり刺さらなかったけど、アーティスト自体は好きだから過去の作品を紹介したい...という人たちの作品を並べています。
目次
- はじめに
- 目次
- 2月23日 - 파란노을(Parannoul)
- 2月26日 - Architects
- 4月23日 - Porter Robinson
- 4月30日 - Royal Blood
- 6月17日 - Pendulum
- 8月20日 - Ginger Root
- 12月1日 - YOASOBI
- おまけ
- おわりに
2月23日 - 파란노을(Parannoul)
– To See the Next Part Of the Dream (アルバム)
Parannoulは韓国出身のシューゲイザー(歪んだギターと浮遊感のある音が特徴の音楽ジャンル)というジャンルで活動しているソロミュージシャンです。
楽器は全部DAW(PC上での音楽制作を可能にするソフトのようなもの)のプラグインで鳴らしていて、ボーカルは自分の持ってるスマホ(Galaxy)で録音しているらしく 何というか、現代だからこそ出せたアルバムなのかな、という感じがします。少なくとも自分には打ち込みで作られた音には聞こえません、生楽器を使ったと言われたら信じてしまうと思います。
曲はというと1曲目からかなり変化球で攻めてきます。映画「リリイ・シュシュのすべて」に登場するセリフのサンプリング音源が挿入されたイントロから始まり、続いて乾いたドラムの音と歪んで割れたギターの音が流れてきて、不穏なピアノとともに気だるい雰囲気のまま終わりまで曲が進行していきます。本人曰く「不親切なアルバム」らしいですが、そのスタートに相応しい尖り方だと感じました。
「Befautiful World」のYoutubeのMVでは、「Collection of Beautiful World」と題された、韓国の様々な場所の写真がスライドショー形式で流れてきます。
曲以外の面で何か挙げるとすると、インタビューが非常に面白かったです。
作曲者と自分のメンタリティに似ている部分があると(勝手に)感じ、また好きなアニメに「Serial Experiments Lain」が挙げられているのを知って曲についてますます興味が湧きました。Lainは最高です
インタビューを見た後歌詞を理解しようと思い、韓国語で書かれている歌詞の英詩を見つけてきて、それを日本語に訳して…みたいな作業をしたのを覚えています。アーティストについてよく知ろうとすると、曲の意味を解釈しやすくなるし、曲の歌詞について共感できる部分とそうでない部分とがはっきりしやすくなるのですごく面白いです。
本人がインタビューで「 20歳まで夢ばかり見ていた主人公が、現実と向き合う場面を表現したアルバム」と語っていることからも分かりますが、どこか明るくなりきれない、曇った感じの雰囲気がアルバムに込められている気がします。刺さる人には刺さるし、刺さらない人には全然刺さらない、まさに「不親切なアルバム」だと思います。
2月26日 - Architects
- For Those That Wish To Exist (アルバム)
Architectsはイギリスのメタルコア(最近は音楽性が変わってきてて結構怪しいが)バンドです。15年ほど前から活動しています。
数年前彼らの楽曲「Doomsday」がYoutubeのおすすめに流れてきて、耳に残るギターリフ、ドラムの変拍子、そしてボーカルの歌い方すべての美しさに一目惚れしたのがきっかけで彼らを知りました。
Doomsday は癌で早逝したバンドの元リードギターのために作られた曲で、彼の双子で現在も同じバンドに所属しているドラマー、Danが作詞を担当しており、今回紹介するアルバムの一つ前のアルバム「Holy Hell」に収録されています。
やや難解な歌詞なのですがすごくきれいに意訳しているサイトがあるので貼っておきます。(https://note.com/alpha2111/n/n711de726be5c)
今年出たアルバム「For Those That Wish To Exist」について紹介します。
アルバムアートには窓から差す光に照らされながら協会に佇む宇宙飛行士が描写されています。これは同アルバムの作詞を担っているDanが人間社会に対して長年抱いていたイメージでもあり、本人は「我々がいかに私達の住んでいる自然界から完全に切り離され、異質になってしまったのかを映し出している」と語っています。
インタビュー等を基に自分なりにまとめると、Architectsはこのアルバムにおいて「世界の変化に対して私たちが無力なことに対しての絶望」を描写していて、
アルバムを「文明社会が直面している最大の問題」について問いを投げかけ、答えを見つけるために私たちに何ができて、何をする必要があるかを熟慮するために「自身を省みる」ためのものだとしています。
アルバムをリリースするタイミングでDanがインタビューを受けているのですが、それを一部引用します。
(訳)『...(略)子供を持つと、彼らの視点で世界を見るようになる。…(略)あなたは、彼女の長く豊かな人生を邪魔するものについて考えるようになる。私たちのせいで世界は死んでいっているのに、誰も気にしていない。私たちは崖っぷちに向かって行進しているのに、そのことに対して無関心なのです』
「政治家に矛先を向ける代わりに、鏡を見て自分たちが何をしなければならないのか問いかけなければならない。変革は個人レベルから始めなければならない。」
私は彼らと違って普通に肉を食べるし、地球環境に対してやっていることとしてはせいぜい道路や川にゴミを捨てないとか、食べ物は残さず頂くとか、その程度なのですが…
肉食が地球温暖化に及ぼす影響について調べてみたり、プラスチックの廃止の是非について調べてみたりできたし、普段無視しがちなテーマについて考える機会を貰ったのには意味があったと思います。
シリアスな話をしても面白くないので音楽面の話をしましょう
長年キャリアを積んでいるだけあって、めちゃくちゃ演奏が丁寧で、派手さは少ないですがどの楽器も安定感が凄いです。Youtubeに上がっているライブ映像などを見ても各楽器の演奏の上手さがよく分かります。(語彙力不足...)
個人的にはボーカルの歌い方の引き出しの多さにすごく惹かれます。名前を挙げるならLinkin Parkのリードボーカルと少し近いかもしれません きれいな歌い方と叫ぶような歌い方の両方が使えるタイプの人です。
純粋に何となく聴く音楽としても十分楽しめると思います。
アルバム内のナンバー#9「Little Wonder」と#14「Meteor」は比較的ポップな音をしており、ジャンルに親しみがない人でも比較的聴きやすいと思います。
(オーケストラとの共演。Spotifyで聴けないのが勿体ない)
4月23日 - Porter Robinson
- Nurture (アルバム)
Porter Robinsonはアメリカ出身の、電子音楽を作っているDJです。
2014年に本人初のアルバム「Worlds」をリリースしていて、その後紆余曲折ありながら7年ぶりに完成させたアルバムのようです。
すごく独特な音楽でジャンル分けしづらいのですが、素直な歌詞も含めて温かみのある電子音楽、といった感じです。単にポップミュージックと言ってしまった方が早いのかもしれません
「Worlds」はポップではあるが音が尖っていて圧が強めの曲が多い印象だったのでそれまでのPorterの曲と比較すると別物感がすごいです。(Worlds自体もPorterがそれまでと異なるベクトルの音楽を作っているのを象徴するアルバムだったので、今回再び方向転換を遂げたことになります。)
billboardが長いインタビューを行っているので掲載しておきます。詳細については省略しますが、各曲の制作の際の心情や、「おおかみこどもの雨と雪」のサントラを手掛けた高木正勝さんと交流した際の嬉しさなどを語っています。
Porterは日本の文化になじみ深いようで、2016年には「Shelter」という曲で、今年は「Musician」という曲でアニメMVを出したりもしています。特にShelterのMVにはストーリーがあり完成度がかなり高くて凄いです。
日本の文化から受けた影響は本人にとって非常に重要なもののようで、今作「Nurture」では日本盤の曲タイトルや歌詞の対訳などを本人が監修しており、また日本盤のボーナストラックとして水曜日のカンパネラと共同制作した「fullmoon lullaby」を収録していて、Spotify上でも日本からのアクセスであれば聴くことができます。
なおYoutubeに公式がアップロードしているNurtureの曲の全てにおいて日本語字幕が利用できます。
4月30日 - Royal Blood
- Typhoons (アルバム)
Royal Bloodはイギリスでロックデュオとして活動しているミュージシャンです。ベースを使ってギターのような音を出す(?)独特な演奏が特徴で、ドラムとベースの2楽器しか使っていないはずなのに工夫をしてうまく音に厚みを出しているのが面白いです。
アルバム内の曲では#2の「Oblivion」がダントツでテンションが上がります。
楽器数が少ないのが功を奏しているのか音は比較的キャッチーで聴き疲れしにくく、さっき紹介した同国のアーティストArchitectsと違い小難しい歌詞も一切出てきません。ふわふわ聴くのに非常に良いです
彼らの特徴は謎のMVのセンスにあります。
youtu.be (2017年のアルバム 「How Did We Get So Dark」に収録)
前作収録曲「How Did We Get So Dark?」のMVです。サムネイルにもなっている髭の濃い人物と、バンドメンバー2人がウサギをかけて争います。曲の中盤に差し掛かると車の上ににウサギを乗せたままカーチェイスが始まり、次に銃撃戦が始まったと思ったら今度はニンジンを持った女性たちが現れて車を取り囲み始めて...どこから突っ込んでいいか分かりません。
youtu.be (2021年のアルバム 「Typoons」に収録)
今作収録曲「Boilermaker」のMVです。マスクを被った男が増殖しながらリズムに合わせて謎ダンスを踊っています。全編にわたってよくわからないことになってますが、ギリギリおしゃれだと言えなくもない...かも?
youtu.be (2014年のアルバム、「Royal Blood」に収録)
デビューアルバム収録曲「Figure It Out」のMVです。赤く着色された映像と青く着色された映像が交互に流れています。 3Dメガネをつけろってことなんですかね
肝心の曲なのですがアルバムを重ねていくごとに丸くなっていってる感じがして、今作「Typhoons」の評価は評論家、ユーザー両視点から見ても賛否両論分かれる感じになっています。個人的には大好きなアルバムで、5月~8月くらいまでのめり込んでいたのもありSpotifyの今年もっとも聞いたアルバムに選ばれました。今回この記事で紹介している他のアルバムと比較しても非常にポップで聴きやすいアルバムです。
6月17日 - Pendulum
- Elemental (EP)
Pendulumはオーストラリア出身のアーティストで、DnBとオルタナロックの中間みたいな感じの音楽を作っています 活動前期の曲と後期の曲で微妙に印象が違いますが
去年秋に2つのシングル「Driver」「Nothing For Free」が出て、 何だかんだで1年ちょいくらいかかってこうしてEPを出せたようです。曲数4つしかないけど
最初聴いたときは正直Driver以外微妙だな…過去作の方が好きだな…って感じだったんですが 3周くらいするとちょっと好きになってきました 過去作より聴きやすくなり棘が減った印象はありますが曲数が少ないだけあってきちんと全曲違う雰囲気を出してるのがよいです
初期中期のPendulumのような力強さを感じる#1、メロディーの良さが際立っていてほとんどポップミュージックのような仕上がりになっている#2、いい意味で古さを感じる#3、後期のPendulumの曲に近い、ロック味強めの#4 と全曲キャラが立っています。
もし聴いてくれた方がいれば
1曲目が好きな人は彼らの初期のアルバム「Hold Your Colour」
2,4曲目が好きなら彼らの後半のアルバム「Immersion」
が刺さりやすい気がします というかPendulumに関してはアルバム未収録のEPとかシングルいっぱい出してるのでアルバム単位じゃなくてSpotifyとかで人気曲順で漁っていった方が幸せになれるかもしれないです
Elementalの3曲目はPendulumの曲としては異色すぎてよく分かりません Feintってアーティストの初期中期あたりの作品とかが系統が近いかもしれません
Feintもめちゃくちゃ好きなアーティストです。DnBと呼ばれるジャンルの音楽を作っており、現在も活動しています。(記事下部のおまけで改めて紹介します)
8月20日 - Ginger Root
- City Slicker(EP)
Ginger Rootはアメリカ合衆国の音楽プロジェクトです。
Cameron Lewという方が一人で活動していて、インディーポップ?と呼ばれる系統の音楽を作っています。
(本人は自身の音楽を”Aggressive Elevator Soul”と表現しています。)
公式ホームページ
の説明文(12/11現在)には、「(訳)1981年に公開された架空の日本映画「街のやつ」をアメリカで映画化したとき、Ginger Rootにサウンドトラックを作らせたとしたら? 新作EP、「City Slicker」みたいな感じになるだろう。」と書いてあります。
アルバムの顔役の曲「City Slicker」のMVはこちらです。
でかくて分厚いアンテナ付きトランシーバー、ブラウン管でできた分厚いコンピューター、小さな麻雀卓…
もはや私たちの世代の人間は直接触ったことがないであろう代物が色々出てきます。80年代を生きたことがないので動画が80年代を上手く再現できているかどうかは分からないのですが、確かにレトロな雰囲気はある気がします。アスペクト比が4:3だったり、意図的に画質が落とされたりしているのもいいですね。
動画の最後に「つづく」とあるように、次の曲にMVが続いています。
最初に登場人物同士のやり取りがあって、その後タクシーが走り出したと思ったらデカデカと表示される「The End」の文字列…「つづく」とは何だったのか
よく見てみるとクレジットの間に歌詞が挟まっています。タイトルにもきちんとLyric Videoと書いてありますね。騙されたわけではなさそうです
Lewの(実質)ソロプロジェクトであることを考えると動画の凝りようにとても凄みを感じます。動画も基本的に自分で編集しているようです。
アーティスト本人について少し掘り下げてみましょう。
今作に関する日本語でのインタビューが見つからなかったので、過去作「Rikki」のリリースの際のインタビューを見てみることにします。
https://www.sleepyhead.club/ginger_root_interview
(Ginger Root(ジンジャールート)『RIKKI』インタビュー前編。記憶を巡るニューアルバムとDIY精神から生まれるクリエイションへの愛。)
大学では映像系の学科を専攻していたようで、Ginger Rootとしての音楽制作もそのころから始まったようです。なるほど映像も音楽もできるのはそういう理由か、と合点が行きました。前作「Rikki」に収録されている曲「Karaoke」のMVを撮る際には事情があって50人近く呼んでいた知り合いが借りているスタジオまで撮影に来れず、苦肉の策としてフリー素材の”Stock Image”の人間のハリボテを用意して撮影を行ったそうです。
こういう風に柔軟に機転を利かせられる人のことを賢いと言うんだろうなと感心してばかりです。
12月1日 - YOASOBI
- THE BOOK 2 (アルバム)
YOASOBIは(改めて説明する必要もないかもしれませんが)日本の、小説を音楽にする音楽ユニットです。2021年の日本のトップアーティストやトップアルバムなどの上位に必ず名前が入っていて日本人なら多分名前は聴いたことがあるアーティストだと思います。
「monogatary.com」というソニーミュージックが運営するサイト内の小説を音楽にするというプロジェクトとして、過去にバンドをやっていてボーカロイド曲の作曲なども手掛けているAyaseさんとシンガーソングライターとして活動していたikuraさんがそれぞれ声をかけられて結成したようです。初期は小説を音楽として再構築するのに苦心していたようで、最初のシングル「夜に駆ける」を完成させるのには3ヵ月もの時間がかかったようです。
サークルの先輩が推しているのを知って前作「THE BOOK」を聴いてみたのがきっかけでよく聴くようになりました。前作もそうだったんですが1つのコンセプトをもってアルバムを作るというより、既に出ているシングルを集めてベスト盤のような形で短いアルバムにしているのが面白いです。YoutubeやSpotifyの普及で可能になった配信方式なのかな?と勝手に思っています。
THE BOOKにはイントロ(#1Epilogue)とアウトロ(#9Prologue)があって比較的統一感を感じられましたが(曲順逆で再生するのが正解なのか?みたいな議論もどっかで見た気がします)今作は完全にシングル集という感じがします。何周しても飽きにくくてそれはそれで良いんですが
お気に入りの曲は「怪物」で、シングルでしか出てなかったときに一時期ずっとループしてた記憶があります。日本語の歌詞は直接頭に入ってくるのがいいですね
おまけ
内容がちょっと少なく、このまま記事を終わらせるのは味気ないので今年に活動があったアーティストのうち、2021年の作品は本編で言及するほど刺さらなかったけど紹介しないのももったいないな…という人たちを紹介しようと思います。
1.Infected Mushroom
まずはイスラエル出身の音楽ユニットのInfected Mushroomです。ジャンルは一応サイケデリックトランス、に分けられるようですが雑食で様々なジャンルの楽器を使用しているため単に電子音楽と言ってしまった方がいいかもしれません。
彼らの曲の特徴は細かく刻まれたキーボードやドラムの音、左右遠近を感じさせるような立体的な音作り、曲の後半にギターなどを使って盛り上がりのピークを持ってくるような構成、などがあります。(実際に曲を聴いてもらった方が分かりやすいかも..)
プレイリストは自分がよく聞く曲を集めてます。最初の2曲は聴きやすい曲を置いたつもりです。個人的な最推しの曲は「Pink Nightmares」で、最推しアルバムはダントツで「Vicious Delicious」です。
「Vicious Delicious」はInfected Mushroomの曲が持つ奇妙な世界観をボーカルとギターの成分を増やしてかなり聴きやすくしたアルバムという印象で、(もはやトランスと言っていいのか怪しい部分はあるが)特に最初の5曲は初めて聴いたときかなり衝撃を受けました。
余談ですがリスト中6曲目「The Pretender」はFoo Fightersというバンドの曲(ニルヴァーナの元ドラマーが始めた音楽プロジェクト)でそれをIMがカバーしたものです。原曲とカバーでアレンジに大きな違いがあり曲の印象は全く異なりますが、両方とも非常に素敵な曲に仕上がっています。
2.Celldweler
Klaytonという人物による、ソロの電子音楽プロジェクトです。
なんと1969年生まれで現在52歳(!)なのですが相変わらず尖った曲を作り続けており、今年も複数のシングルと1枚のEPをリリースしています。グラ班所属にもかかわらずオリジナルの絵を全く描けず練習に逃げている自分としてはクリエイター精神旺盛な彼のような人物には頭が上がりません。なお同氏は「プロジェクト名義」のようなものをたくさん持っており、
ページ内#Discographyをみると「Immortal(停止中)」「Circle of Dust」「Argyle Park(停止中)」「Celldweller」「FreqGen」「Scandroid」「Klayton」の実に8つもの名前を使い分けていることが分かります。各名義で違うテイストの曲をリリースしており、Celldweller、Scandroidの2つがこれらの中では比較的ポピュラーなものだと思われます。
面白いのが、Celldwellerの曲をKlaytonがRemixしていたり、Celldwellerの曲にScandroidがフィーチャリングされてたりします。本人の中ではそれぞれが別人格なのでしょうか...それとも音楽性の違うプロジェクトが混ざって1つの曲を作っている、ということを強調したいのでしょうか...真相は謎です。一人しかいないはずなんですよね 影分身?
Celldwellerの音楽の特徴はロックミュージックのようなものを電子音楽として完結させているところにあり、生楽器での演奏と比べると結構音が湿っています。(特に2ndアルバム以降に顕著)
初期は電子音楽ぽさはあまり濃くなく、独特の雰囲気を形成するのに一役買ってる、くらいの感じだったのですが中期以降は完全に電子音楽化していて、中期以降の音楽性は上で紹介したPendulumに近い感じになっていると思います。
最推し曲は「Own Little World」です。独特な世界観の歌詞とかっこつけた感じの演奏が中二病を再発させてくれます。最推しアルバムは「Wish Upon A Blackstar」なのですが、不親切なことに物理アルバムとして当時発売されたものと現在ストリーミングで配信されているものは曲順が違い、また曲間の美しいクロスフェードも全カットされてしまっています...残念。(※←12/31追記、Spotify以外の配信ではフェードありの曲順で聴けるようです。"Deluxe Edition"と表記のあるウニのようなアルバムアートを着たバージョンです。(Spotify上でDeluxeと表記されているものは通常版にインストを加えただけのものです))
3.Feint
FeintはDnB(=ドラムンベース)と呼ばれる分野で曲を作っているイギリスのアーティストで、2011年頃から活動しています。
18歳の頃「Liquicity」というレーベルのYoutubeチャンネルにアップロードされていた曲の数々に感銘を受け、自分もここで音楽を作りたい、と思ったのが音楽をやる最初のきっかけだったようです。
そして実際に現在、MonstercatやLiquicityといったジャンルの中では比較的大きなレーベルと契約して曲をリリースしており(!)その才能を遺憾なく発揮しているようです。
数多くある趣味の一つにゲームを挙げていて、どのような音楽からインスピレーションを受けたかという質問に対して、DnB以外のジャンルではファイナルファンタジーのサウンドトラックなどを手掛ける植松伸夫さんの音楽を好んで聴いていたと語っています。
自分では基本的にボーカル部分を歌わず、曲に歌をつける場合は他のアーティストをフィーチャリングするのが彼の音楽の特徴です。また、今年4月にリリースされた曲「Weavers」では本人初の試みとしてボーカロイドを使用しており、7月の曲「Fading Wind」では"ボーカロイドっぽい歌い方"を含んだ歌が挿入されていて両方とも非常にユニークな曲に仕上がっています。
もちろん歌のない、電子音のみで構成された曲も非常に完成度が高く、SoundcloudやYoutube上にSpotifyなどのストリーミングサービスでは配信されていないが何度も聞きこめるくらい好きになれる曲が散りばめられているので(特にYT)興味を持っていただけた方は探してみるといいかもしれません。
4.STARSET
-Transmissions(2014)
STARSETはアメリカ出身のロックバンドで、2014年にアルバム「Transmissions」でデビューし、今年には4枚目のアルバム「HORIZONS」をリリースしています。
SF映画などで使われていそうな壮大なサウンドの中に非常に強い思想、メッセージを込めているのがバンドの特徴です。STARSETについてまとめている日本語の記事からバンド結成のきっかけを引用します。
彼らのバンド結成のはじまりは、2013年7月1日、へびつかい座星団の中にある惑星「Prox」から地球に届いた送信信号(transmission)「The Message」。2047年の「Prox」から現在の人類宛に送信された「The Message」は、サイエンス・テクノロジーの急激な進歩により人類が終焉を迎えることと、それを回避する知識を伝えるもの。1891年ニュヨークにてJPモルガンによって組織され1956年に米政府組織となるU.S.C.O.O.(The United States Capitalism Oversight Organization)の追っ手から逃れながら、「The Starset Society」(スターセット結社)に届いたそのメッセージを同結社のトップのワイズ博士(Dr. Aston Wise)らが解読。そしてそのメッセージを音楽とメディアを通じて人々に伝えるべくスターセットがその命を受け結成されます。
オハイオ州立大学でアビオニクスの分野で電気工学博士号を取得し、アメリカ空軍の研究を終え、フランスの国際宇宙大学(International Space University)で実際に教鞭を執っていたダスティン・ベイツの”設定”は別次元のレベルに到達しており、既に「The Starset Society」の組織の起源、経緯、意味を記したグラフィックノベル『The Prox Transmissions』をリリース。さらに今年秋にあのマーベル・コミックよりその続編となるグラフィックノベルが出版される予定であることが発表されています。
ダスティン・ベイツとは同バンドのリードボーカリストのことであり、熱心に勉強に取り組みつつ音楽においても成功している数少ない人物の一人です。
彼はカール・セーガンという、天文学者でもあり、SF作家でもあった人物からの影響を繰り返し語っています。カール・セーガンが自書やTVインタビューで科学的思考の大切さについて説き、ダスティン・ベイツが音楽を通じて子どもたちがサイエンスに興味を持ってくれたら素晴らしいと言っているのにはある種の共通点を感じます。
動画はアルバム「Transmissions」の曲、「My Demons」のMVです。
冒頭に「The following dramatization has been commissioned by the starset society(このドラマはThe Starset Societyからの依頼によるものです)」と字幕が流れてから始まるMVには、上記した「設定」を想起させるような場面が次々と登場し、壮大なサウンドも相まって聴く人を彼らの世界観に引きずり込んでいきます。
動画の最後にロゴと共に現れる「thestarsetsociety.org」は実在するドメインで、サイトにはサイエンスに関する様々な記事が掲載されている、という徹底ぶりです。
今年出たアルバム「HORIZONS」には、過去作にあったような1度聴いただけで耳に残るような曲が無かったのが残念ですがミュージックビデオは相変わらず示唆に富んだものとなっており映像を含んだ体験としては非常に楽しめるものとなっていると思います。
おわりに
見返してみると、取り上げている音楽のジャンルにかなり偏りがあり音楽の紹介というよりもはや趣味の紹介と言った方がいいかもしれないレベルの記事になってしまいましたが...紹介したアーティストの魅力や面白さみたいなのが1ミリでも伝わっていたら幸いです。
最後に!
年末年始にやることがなくて困っている人のために、私の好きなYoutuberの出している動画シリーズ「Mind Field」を紹介します。
Mind Fieldは、「Vsauce」というYoutubeチャンネルで動画投稿をしている「Michael Stevens」による、特に人間の脳や意識などの働きに焦点を置いた心理学的実験を収録したドキュメンタリー番組です。ディスカバリーチャンネルなどのドキュメンタリー番組と同じく、分野に対して特別な知識を持たずともカジュアルに内容を楽しむことができます。Youtube Premium用コンテンツとして制作された同シリーズですが、現在は全話無料で、日本語字幕付きで中身を見ることができます。シーズン3まで展開されており、
シーズン1では「1話:隔離が人に及ぼす影響」「2話:集団に馴染むための同調」「8話:人工知能について」...などを含めた8話、
シーズン2では「1話:トロッコ問題を現実世界で再現すると被験者はどのような行動を取るか」「3話:自白の強要はどのように行われるか」...などを含めた8話
シーズン3では「1話:知性(短期記憶/言語能力)のトレードオフ仮説」...などを含めた8話が展開されています。
動画内にしばしば登場する、実験に参加している「何も知らない一般人」が本当に何も知らないのか、台本などが一切存在せず全く自然に振舞っているのか疑問が残るのはこのような番組の特性として仕方のないものですが、そのような側面を抜きにしても人間心理に興味がある人は教育番組のようなものとして楽しめると思うので、ぜひチェックしてみてください。
それでは、よいお年を。
静大生でもわかる!同人ゲームDVD作成入門【アドベントカレンダー2021 3日目】
これはICONアドベントカレンダー2021 3日目の記事です。タイトルの煽りが酷い
こんにちは、プロ班の荒川です。
2021年、ICONプログラミング班はデジゲー博に参加しました!!
参加ルポは昨日のふれうとさんによる記事「デジゲー博に参戦した話」をご覧ください。
私からは、頒布したゲームDVD「Icon Game Collection 2021 Autumn」の制作工程と、作業のポイントについてご紹介します。
Step1. 資材を用意する
まずは資材を用意します。インクジェット用紙はダイソー、それ以外の商品は送料無料・翌日配送のヨドバシドットコムで購入しました。
・DVD-R
容量が700MB以内に収まるならCD-Rでも構わないが、どちらを選んでもコスト的には殆ど変わらない。特に作品の提出締め切りを頒布日ギリギリに設定する場合は、大容量のゲームが持ち込まれる可能性を考慮しDVD-Rを選ぶべき。なお、ノーブランドのディスクはエラーが頻発するのでお勧めしない。
・インクジェットCD/DVDラベルシール
手書きでは貧相なので、ディスクに貼るインクジェットのラベルシールを用意。ディスク印刷対応のプリンタを使用するなら不要。
・CD/DVDラベラー
シールの手貼りは読み取り不良の原因となるため、専用のラベラー(貼り具)を使用する。ラベルシールと同じく、ディスク印刷対応のプリンタを使用するなら不要。
・CD/DVDケース
今回は最も安いエレコムのスリムケースを使用したが、開けにくく如何にも壊れそうな造りをしている。通常厚のジュエルケース(音楽CDのケース)やトールケース(映画DVDやWiiゲームに使われる背の高いケース)の方が良いと思う。ケースとディスクが一緒になった商品も頒布数によっては選択肢に入る。
・ジャケット用の紙
厚手のマット紙または光沢紙で、短辺が127mm以上あるもの。今回はダイソーの「光沢紙 2L判 20枚入」を使用。
CDジャケットの規格は120×120mmだが、紙端まで印刷するデータがあると後述の印刷設定が使えない
・説明書用の紙
やや厚手の普通紙で、短辺が127mm以上あるもの。今回はダイソーの「情報カード 無地 B6サイズ 40枚」を使用。二つ折りするとCDケースに入る(ただし横幅がケースより短い)。情報量が少ないならジャケットの裏に印刷でOK。
・カッターナイフ+カッターマット
ハサミでは直線に切れないのでダメ。資金面で余裕があるなら、ペーパーカッターを用意すると作業が楽。
・プリンタ
カラー印刷に対応したインクジェットプリンタを用意。予備のインクカートリッジも忘れずに。プリントヘッド故障など、インク切れ以外の要因で交換が必要になることがある。(一敗)
・人手
作業自体は単純だが、DVDの書き込みや印刷に時間が掛かるため、拘束時間が長い。ディスク書き込み・ラベル貼り担当+ジャケット・説明書裁断担当+パッケージ作成担当の3人態勢で作業したが、25部の作成に約3時間を要した。当然、人とパソコンが増えるほど短時間で作業を終えられる。
Step2. デザインをする
Adobe Illustratorなどのツールでジャケット・説明書・CDラベルのデザインを作成します。
基本的には紙と同じサイズでデータを作成し各パーツの位置をmm単位で指定しますが、カッターナイフでギリギリのラインを攻めると紙端に白色が出てしまうので、境界線の少し内側を切れるよう、予定のサイズ+1.5~2mmくらい大きくデザインするのがポイントです。
CDラベルの寸法図はパッケージやメーカーのウェブサイトに掲載されています。こちらも実際のサイズより1mm程度大きめにデザインしましょう。
Step3. 印刷する
用紙にStep3で作成したデザインを印刷します。
Canon製プリンタの場合、「フチなし全面印刷」で「はみだし量」を最小にすると、ほぼ原寸大で印刷されます。
これ以外の設定にするとプリンタドライバがデータを拡大・縮小し、想定と違うサイズで印刷されてしまうので注意。(一敗)
Step4. ディスクに書き込むデータを用意する
今回は各ゲームのフォルダを配置するだけで済ませましたが、時間に余裕があるならランチャー・インストーラー・自動再生などを用意すると良いかもしれません。
Step5. ディスクにデータを書き込む
単にフォルダを書き込むだけなら、Windows標準のディスク書き込み機能で対応できます。
空のディスクを挿入するとこのような画面が出るので、半角英字または数字でタイトルを付け、「CD/DVDプレーヤーで使用する」にチェックを入れ「次へ」を押します。
ゲームのデータを全てドラッグアンドドロップでコピーし「ドライブ ツール」の「書き込みを完了する」をクリックすると書き込み作業が始まります。
作業終了後にディスクがイジェクトされますが、再度挿入し正しく読み込みできるか確認しましょう。
空ディスクの混入を防ぐため、書き込み作業が終わったら直ぐにラベルを貼ります。
Step6. 組み立てて完成
ディスクにラベルを貼り、切ったジャケットや説明書をケースに入れたら完成!
後は会場に搬入して頒布するだけです!!
おわりに
ゲームDVDの頒布がデジゲー博の1ヵ月前に決まり、諸般の事情でデータ提出の締め切りはなんと!3日前に設定されたため、大急ぎで準備する羽目になりました。静大祭in浜松の延期が無かったら過労で死んでたと思う。来年度はもう少し余裕を持って準備したいです。
また将来、ICONがデジゲー博やその他のイベントに参加した際にはぜひルポ記事を書いてくれると嬉しいな~。(未来のICONメンバーへ)(←ふれうとさんのコピー)
それで、この記事と見比べたりしたいな...。(←ふれうとさんのコピー2)
デジゲー博に参戦した話【アドベントカレンダー2021 2日目】
はじめに
この記事はICONアドベントカレンダー2021、2日目の記事です。
こんにちは、プロ班の ふれうと です。
2021年、ICONプログラミング班はデジゲー博に参加しました!!
今回の記事は、そのルポとなっています。
目次
デジゲー博とは
そもそも、デジゲー博を知らない人のために簡単な説明です。
デジゲー博とは、インディーズゲームの展示・即売会です。
2021年は、11月14日に、秋葉原UDXで行われました。
事前準備
今回のデジゲー博では、ICONメンバーが作成した複数のゲームを1枚のDVD-ROMに焼き、ゲーム集として頒布しました。
なので、事前準備として、DVDを焼きます。
#デジゲー博 に向けて、鋭意作成中です! pic.twitter.com/LbZRY3Mcit
— ICON - コンテンツ制作サークル (@ICON_sh) 2021年11月11日
↑当時のツイート
そして、こんな感じの作品集に仕上がりました。
#デジゲー博 で頒布するゲーム集の内容紹介です。 pic.twitter.com/WXUTtSSeL4
— ICON - コンテンツ制作サークル (@ICON_sh) 2021年11月14日
(この告知用の動画はデジゲー博前日の深夜に作ってましたねぇ)
デジゲー博当日
秋葉原駅到着
町の雰囲気が不思議と身体に馴染む秋葉原駅に到着(オタクの性ですね)
秋葉原探索
SEGA1号館や、ラジオ会館も見に行きました。
さすがに中に入る時間はありませんでした。
ウマ娘の広告が良いですね~。
会場準備
まず、会場ではサークル証のリストバンドを巻かねばなりません。
そして、設営を進めていきます。
準備が出来ましたね!!
デジゲー博開始!
一般開場されると、たくさんの人が入ってきて、一気に会場のボルテージが上がりましたね。
会場直後は(というか常に)インティ・クリエイツのブースの盛り上がりが半端なかったです。
『ガンヴォルト 鎖環(ギブス)』の試遊も大盛況! デジゲー博2021のインティ・クリエイツブースをレポート【電撃インディー https://t.co/vGdSfhWMwW @dengekionlineより
— INTI CREATES Official (@GunvoltOfficial) 2021年11月16日
その他にも、多くの面白そうなゲームを展示・頒布してるサークルばかりでした!
おかげさまでICONのブースにも多くの人が訪れてくれました。
(写真を撮る余裕もなく、進んでいきました。)
そして、あっという間に終了まで駆け抜けていきました。
デジゲー博終了
無事にデジゲー博を終えられました。
ICONプログラミング班、初めての作品頒布も上手くいき、なにも思い残すことは無いと思います!
ありがとうデジゲー博!!
(遠足は帰るまでが遠足なので、そこから無事に家まで帰りました。)
感想
改めて、ICONプログラミング班"はじめて"の作品頒布でしたが、非常にうまくいきました。
最高の経験になりましたね。
また当日会場では、他のサークルの方やゲーム制作者の方とも交流ができて楽しかったです。
来年も行きたいな~
終わりに
デジゲー博が最高だったというお話でした。
また将来、ICONがデジゲー博やその他のイベントに参加した際にはぜひルポ記事を書いてくれると嬉しいな~。(未来のICONメンバーへ)
それで、この記事と見比べたりしたいな...。
【初心者向け】大学生必修?!麻雀をやってみないか?【アドベントカレンダー2021 1日目】
この記事は「ICON アドベントカレンダー2021 」1日目の記事です。
こんにちはこんばんは、プログラミング班元班長の鈴木です。
今回は麻雀についての記事となっております。
本記事の麻雀牌の画像素材:(c)izumick supported by 麻雀王国 雀荘検索
初心者向けの解説記事ですので、本記事は麻雀を知らない方向けの記事となります。
「麻雀」と聞くと、「興味はあるけどルール難しそうでなんだかなあ……」と思って尻込みしてしまい、なかなか手を出せずにいるという方が多いのではないでしょうか?
ということで、今回はつい1週間前に麻雀を始めたばかりの私が麻雀の基本的なルールを簡単に紹介してみたいと思います。
特に大学生の方は麻雀をやる機会が比較的多いと思うので覚えておいて損はないですし、何より色んな戦略をとることができて楽しいゲームですので是非読んでいってくださいね!
また、「ポン」「カン」「チー」「ロン」や「国士無双」といった、麻雀を全く知らなくても誰もが一度は聞いたことのある麻雀用語についても触れているので、麻雀をやる予定がない方も是非ご一読いただければと思います。
・ゲーム紹介のおすすめ記事
はじめに
大学生ってなんか麻雀やりがちなイメージありませんか?
友人が麻雀をやっていたり、研究室で先輩方が麻雀をやっていたり、他の研究室の同期から麻雀の誘いがあったりと、大学生活で「麻雀」という単語を聞く機会が何度かあることは多いと思います。(特に研究室に入ってからのパターンが多いかもしれませんね)
もはや麻雀に一切興味を持たずに大学生活を終える方が難しいと言っても過言ではないような気がしています。
また、麻雀はアニメやゲームでも登場することが多いゲームですよね。
私は『ひぐらしのなく頃に』シリーズが大好きなのですが、作中でほんの少しだけ麻雀が登場するシーンがあるんですよね。
『ひぐらし』は別に麻雀アニメではないので、別に麻雀を知っていたからどうこうという事は無いですが、こういうシーンではやはり麻雀を知っていた方が楽しめますよね。
脱線しますが、『ひぐらしのなく頃に』は超おすすめのアニメなので是非観てみてください。
グロいし怖いシーンも多いのですが、それを乗り越えて最後まで観るとそれはもう......素晴らしいです(本当はひぐらしの良さについて語りたいところなのですがネタバレになるのであんまり言えないんですよね)。
ひぐらしは繰り返される惨劇の謎を徐々に解き明かしていく作品なので、考察しながら観ていくと面白いですよ!
ということで、この機会にぜひ麻雀のルールを覚えてみませんか?
ルールどう覚える?
麻雀はテーブルゲームですので、本来ならば麻雀卓を用意して遊ぶのが一番かもしれませんが……
それだと一緒に遊ぶ人を集めないといけませんし、初めてだと一度に覚えることが多くてルールを習得するのが比較的難しいんですよね。
特に得点計算は初めてだとよくわからないと思います。
そこで私がおすすめするルールの覚え方は、麻雀のゲームアプリで実際に遊びながら覚える方法です!
「ポン・カン・チー」という麻雀用語は誰もが聞いたことのある単語だと思いますが、始めたばかりの頃はこれらを発動できるタイミングやそれぞれの効果の違いがこんがらがってわからなくなりがちなんですよね。
また、牌を配る作業や点数計算なども覚えなければなりませんし、これらを一気に覚えるのは骨が折れます。(実際私もアプリから始めたのでここら辺の理解はまだ曖昧です)
そんなとき、ゲームアプリで遊んでいけば、牌を配る作業や点数計算なんかはもちろん自動でやってくれますし、手番も勝手に回ってきます。
「ポン・カン・チー」に関しても、これらを発動できるタイミングになったら自動的に「ポンしますか? はい いいえ」的な感じで聞いてくれるので、わからなくなることがないです。
また、CPU対戦で練習すれば、「ルールの理解が曖昧で他の人に迷惑をかけてしまうのではないか」という心配をせずに済みますし、ミスをしてしまってもCPUが相手なら恥ずかしくないので気軽に遊ぶことができます。
ということで、本記事では初心者がゲームアプリで麻雀を遊ぶ上で覚える必要のない知識は省いて、ゲームアプリで麻雀を遊ぶ上で最低限覚えておきたいルールに関してのみ解説していきます。
簡単ルール説明!
1.牌の種類
まず、牌(パイ)の種類は全部で34種類あり、各牌はそれぞれ4枚ずつ存在しています。
つまり全部で34*4=136枚の牌を使うということになります。
34種類の牌があると聞くと「多すぎる!!」と思うかもしれませんが、分類してみると意外と単純です。
まず大きく分けると「数牌」と「字牌」の2種類に分けられます。
※それぞれの牌の名前(萬子とか筒子とか)はとりあえず覚えなくても良いです。
まとめると、
「数字のやつが数牌、数字じゃないやつが字牌」です。
2.自分の手番にやること
ゲームが始まる時、自分が手元に持っている牌(手牌)は13枚です。
この13枚から牌を揃えていって、役を作って上がることが目標になります。
自分の手番が回ってきたら、山から牌を1枚引きます。この山から牌を引くことを自摸(ツモ)と呼びます。
要するに、「俺のターン!ドロー!」って事です。
次に、手牌から牌を1枚選んで捨てます。この1枚捨てることを打牌(ダハイ)と呼びます。
ツモと合わせると、「1枚引いて1枚捨てる」なので、基本的に手牌は常に13枚になるということになります。
捨てた牌は自分の前に表にして並べていきます。
自分の手番にやることはたったこれだけです!
まとめると、
「自分のターンが来たら1枚引く、その後1枚捨てる」です。
3.役の形は?
では、早速役を作っていきます!
和了(ホーラ)する、つまり「上がる」には手牌13枚+1枚の計14枚で役を作る必要があります。
基本的な役の作り方は、3枚セットを4つ+2枚セットを1つ作る事です。(4面子1雀頭)
この3枚セットの事を面子(メンツ)と呼びます。
面子には刻子・順子の2種類が存在します。
また、ここの2枚セットの事を雀頭(ジャントウ)と呼びます。
まとめると、
「3枚セットが面子(メンツ)、2枚セットが雀頭(ジャントウ)。4面子1雀頭の計14枚で役を作る」
「同じ牌×3は刻子(コーツ)、連続数字の3枚セットは順子(シュンツ)」です。
実際の役の作り方は「5.役を作る!」で解説します。
とりあえずは、同じ牌3枚セットや、連続した数字3枚セットが重要ということを覚えておいてください。
4.ポン・カン・チー
「ポン・カン・チー」は、麻雀を知らなくてもなんとなく聞いたことがあるという方が多いのではないでしょうか?
ということで、「ポン・カン・チー」の解説です。
なかなか面白いルールですよ!
「ポン・カン・チー」は、特定の条件を満たしたときに発動できるスキルのようなものです。他プレイヤーの捨て牌を奪って面子を作ることができます。(発動は任意です)
・ポン
ポンとは手牌に刻子(同じ牌3枚セット)のなりかけ、つまり同じ牌2枚セット(対子)がある時に、他の人が切った捨て牌を貰って刻子を作る事です。
・カン
カンとは手牌に同じ牌3枚セット(刻子)がある時に、他の人がその牌を貰って同じ牌4枚セット(槓子(カンツ))を作る事です。
※カンにはいくつか種類がありますが、ここでは一番頻度の高い大明槓についてのみ解説します。 ⇒ 一番頻度の高い暗槓についてのみ解説します。
※追記:大明槓は一般にメリットよりもデメリットが大きい行為で、できる状況でもしない事が多いので暗槓に変更いたしました。この記事を書いた当時は本当に初心者だったのです......
・チー
チーとは手牌に順子(連続した数字3枚セット)のなりかけ、つまり連続した数字2枚セットがある時に、他の人が切った捨て牌を貰って順子を作る事です。
・ポン・カン・チーをするメリット&デメリット
ポン・カン・チーをすることを「鳴く」と言います。
鳴いて面子を作る事には以下のようなメリットやデメリットがあります。
まとめると、
「ポン・カン・チーをする=鳴く」
「鳴くと相手の捨て牌を奪って面子を作れる」
「ポンは刻子(3セット)を作る、カンは槓子(4セット)を作る、チーは順子(順番3数字)を作る」です。
5.役を作る!
さて、麻雀の流れがわかったところで役を作っていきましょう!
ここで先ほどの復習をしておきます。
基本的な役の作り方は、3枚セットを4つ+2枚セットを1つ作る事です。(4面子1雀頭)
思い出しましたか?
麻雀の役には翻(ハン)という点数の単位が存在します。簡単に言えば、この翻が高い役ほど高得点を稼ぐことができます。
※実際の得点は翻に加え、符(フ)という単位も利用して計算されますが、覚えることが増えてしまうのでここでは省略します。とりあえず遊ぶ分には知っていなくても問題ないと思います。
そして、この翻が1翻以上の役を作ることで和了し、上がることができます。
和了する(上がる)方法にはツモとロンの2種類があります。
つまり、あと1枚で役ができる時に、自分で残りの1枚を引くか、誰かがその1枚を捨てたときにツモやロンをして上がることができるわけです。
ここからが少し難しいのですが、先ほど「1翻以上の役を作ることで和了し、上がることができる」と書きました。
逆に言うと、翻が無い場合は4面子1雀頭の形を作っていても上がることができないということです。
「じゃあ1翻以上の役ってなんだよ」って事ですが、例えば次のようなものが1翻の役となります。
これらが1翻の役の例になります(他の役は次の章で紹介しています)。
このように牌を揃えていってツモやロンをすれば上がることができるというわけです。
また、立直は他の役と同時に成立させることもできます。
ところで、さっき言ってた
「翻が無い場合は4面子1雀頭の形を作っていても上がることができない」ってどういう時?
という事についてですが、例えば次のような場合です。
・補足 ― 振り聴 ―
先ほどの例とは少し異なりますが、上がることができない状態は次のような時にも発生します。
まとめると
「立直(リーチ)ができるのは門前(メンゼン=一度も鳴いていない)の時のみ」
「立直をした時は4面子1雀頭の形を作れば役無しでも上がれるが、立直ができない場合は他の何かしらの役を作らないと上がれない」
「自分が一度捨てた牌では上がれない(振り聴)」
です。
揃えやすい&覚えやすい役
- 初心者の方向けに、麻雀の役の中でも作りやすい役と、覚えやすい役を抜粋してみました。
- 枠が青色のものは鳴いて作ってもOKな役、枠が赤色のものは鳴いて作ると無効になるもしくは得点が下がる役です。
- 刻子(同じ牌3枚セット)は槓子(同じ牌4枚セット)で代用しても構いません。
1翻の役(揃えやすい役)
1翻の役は揃えやすいものが多いです。まずはこれらの役を狙ってみましょう!
2翻で覚えやすい役
2翻の役の中で覚えやすいものを紹介します(2翻の役はこれ以外にもあります)。
「2翻の役」なので、ここの役は揃えればそれだけで2翻獲得できます(もちろんその分1翻の役より揃えにくいですけどね)。
3翻以上で覚えやすい役
3翻以上の役の中で覚えやすいものを紹介します(これ以外にもあります)。
おまけ
麻雀と言えば「国士無双」という役の名前をよく聞きますが、国士無双はこんな役です。
さいごに
以上、こんな感じで麻雀のルールを初心者なりに簡単に説明させていただきました。
この他にも細かいルールは沢山ありますし、麻雀牌を使ってリアルで麻雀をやる際にはさらに多くのルールを覚える必要がありますが、
とりあえずゲームアプリで遊ぶ分には今回の記事の内容を覚えていればそれだけで十分遊べると思います。
役紹介では、簡単な役と覚えやすい役だけ......と言いながらかなりの量の役を紹介してしまいました。
ここまで紹介するなら全部紹介しちゃえばよかった感ありますね←
やはり記事を書くと(自分の)理解も深まるので、気が向いたら今度自分用に別記事で役一覧を作るかもしれません。
今回の記事を読んで、麻雀のハードルが下がった!とか麻雀遊んでみた!という方がいれば嬉しい限りです。
それでは、また~
ICONで麻雀大会とかしてみたいですね......(ボソッ)
*1:ドラについては本記事では触れておりませんが、簡単に言うと、ドラ表示牌が沢山オープンされるほど全員の得点が高くなるといった感じでしょうか。自分だけでなく、相手の得点も上げてしまう可能性のある行為になるので注意が必要です。